(DGR 2.3.5.9ではリチウム金属バッテリーとリチウム合金バッテリーのリチウム許容量が書いてありますが、リチウム・セルの場合の許容量はどのくらいですか?)

Q.
DGR 2.3.5.9には Lithium metal batteryとlithium alloy batteryに関してリチウム含有量が2gまでと制限量が記載されていますが、lithium metal cellやlithium alloy cellについては、リチウム含有量に制限がありますか? PI 968には、cellについては1gという記述が見受けられますが、DG 2.3の旅客や乗員に関する規定を確認しても、cellに関しての記述がないので、どのように判断したらよいのでしょうか?  (2011.1.31)
A.
先ず、セルとは単電池のまことで、バッテリーとは組電池のことで、通常、セルを複数個つなげたものを言います。1個のセルしか入っていないバッテリーもあります。下記に旅客・乗員が携行するリチウム電池関連の手荷物をあげてあります。

2.3.2.4リチウム電池で作動する車椅子: リチウム含有量の制限はありません。
2.3.2.6リチウム電池が内蔵されている保安器具: (c) 項にリチウム電池の最大容量が規定されています。
2.3.3.2リチウム・イオン・バッテリー: 100Wh以上、160Wh以下に制限されています。当然の事ながら、セルであれば、セルの合計量は100Wh以上、160Wh以下でなければなりません。
2.3.4.8持ち運び可能な医療用電子装置: リチウム金属8g以下、リチウム・イオン160Wh以下です。当然の事ながら、セルであれば、セルの合計量は8g以下、もしくは160Wh以下でなければなりません。
2.3.5.9持ち運び可能な電子装置: 装着されているバッテリー、スペアのバッテリー共、リチウム金属2g以下、リチウム・イオン100Wh以下が限度です。当然の事ながら、セルであれば、セルの合計量は2g以下、もしくは100Wh以下でなければなりません。

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