(All packed in one (同梱) の危険物申告書の書き方について)
Q.
危険物申告書を作るとき、異なる危険物を一つの外装容器に収納したAll packed in one (同梱) の書き方がDGR 8.1.6.9.2 Step 6 の (f) に書いてあります。国連番号が同じでも、成分が異なり、正式輸送品目名のカッコの中の技術名が若干異なる時は、どのように申告書を書いたら宜しいのでしょうか? (2011.1.31)
A.成分が異なれば、同じ国連番号が割当てられていても、正式輸送品目名は違ってきます。例えば、星のマークの代わりにカッコ内に記入する技術名・化学名が若干変わって来ます。化学的には、それらは同じ物質ではありません。しかし、危険物規則は輸送を司る規則ですので、国連番号が同じで、包装等級も同じ、物理的状態も同じであれば、使用する包装基準は変わりません。DGR 5.0.2.11 (h) の 3番目の黒丸にあるように 『国連番号が同じで、包装等級も同じ、固体とか液体などの物理的な状態も同じである場合、それらだけが一つの外装容器に同梱されていて、なお、且つ、その総量が青いページの最大許容純量を超していなければ、Q計算の対象に加える必要はない』 と規定があります。申告書の書き方は、
UN 1993 Flammable liquid, n.o.s. (xxxxxxxxx) | Cl. 3 | PG III | 20L | PI 355 |
UN 1993 Flammable liquid, n.o.s..(yyyyyyyyy) | Cl. 3 | PG III | 10L | PI 355 |
UN 1993 Flammable liquid, n.o.s. (zzzzzzzzzz) | Cl. 3 | PG III | 30L | PI 355 |
| | All packed in one | | |
| | Fibreboard box | | |
と記入し、UN 1993 PG III PI 355 の最大許容数量は60Lですから、Q計算は不要、Q値の記入も不要です。
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