(車椅子に装備されているリチウム・イオン・バッテリーが国連検査に合格しているかどうか、どのようにして判断するのですか?)

Q.
旅客の車椅子に装着されているリチウム・イオン・バッテリーは国連検査に合格しているの事がDGR 9.3.16.4の必須条件です。どのようにして判断するのですが?  (2011.3.31)
A.
電池のケーシングに国連試験に合格した事を証するマークをつけるようICAOとIATAが業界に働きかけていますが、解決は未だ先の事になります。

貨物として輸送される国際貿易の商品の場合、使用されているリチウム電池が国連の試験を受けていない粗悪品が装着されている可能性は少ないですが、個人の旅行者の場合は、インターネット等を通じて粗悪な安物を購入している場合が多くあります。

旅客に何処の会社のバッテリーを使用しているか問い質す事です。一流メーカーのバッテリー(例えば、SONY, PANASONIC, SANYO, TOSHIBA, SAMSUNG, PHILIPS社などの製品)であれば,先ず、国連検査を受けていると思って間違いはありません。二流、三流の安物、まがい物の業者の製品ですと、国連試験を受けていない可能性が高くなります。安物やまがい物は過熱して発火する事があります。搬送を断るべきです。

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