(All packed in oneをする時に、Q計算を省いてよいものに、同じ国連番号、同じ包装等級、同じ物理的状態のものと言う規定があります。よく分かりません。教えてください。)

Q.
DGR 5.0.2.11 (h) に国連番号、包装等級、物理的状態が同じで、他に危険物が収納されていなければQ計算から省いてよいとあります。UN 1263 PaintとUN 1263 Paint related materialを同梱して、Q計算をして出荷しましたら、航空会社がQ値不要を理由に貨物の受託を拒否しました。また、UN 1992 Flammable liquid n.o.s. (Naptha/Xylene) とUN 1992 Flammable liquid, n.o.s. (Isopropanol solution) の時も、Q値不要と受託を断られました。必要でないQ値が記載されていると申告書は不備になりますか? どちらの場合も、包装等級と物理的状態は同一です。 (2011.6.30)
A.
DGR 5.0.2.11 (h) には、『国連番号、包装等級、物理的な状態が同じで、容器に他の危険物が収納されていなく、総純量の総計が危険物リストに示されている最大純量を超えていなければ、Q計算をするに当たって考慮に入れる必要はない』 と書いてあります。例としてあげられたケースはどちらも5.0.2.11 (h) に該当し、Q計算を行なう必要はありません。

しかし、仮にQ計算を行なって、そのQ値を申告書に書いたとして、それを消せと言う必要もありません。『Q計算をしてはいけない』 と書いてあるとか、『Q値を書いてはいけない』 と書いてあれば、いざ知らず、青いページのMAXと実際の送る量を比べると言うことはQ計算していると同じ意味なのです。実際に数式を紙に書いて計算するのではなく、頭の中でMAXとNETの数量を見比べてQ計算を頭の中でやっているのです。Q値を消せと言った航空会社の方が規則の真意を知らなすぎます。

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