(航空機のタイヤ・アセンブリー輸送する時の規則を教えてください。)

Q.
航空機のタイヤ・アセンブリーの新品は非危険物扱いで輸送が可能と聞いています。使用済みの損傷の無いタイヤ・アセンブリーの輸送方法を教えてください。  (2011.7.31)
A.
規則書の4.2 (青い頁) にタイヤ・アセンブリー (Tire assemblies) は3点掲載されています。いずれも細字で書かれています。

1. Tire assemblies, inflated above maximum rated pressureは輸送禁止、ただし、特別規定 A59の要件を満たせば、非危険物として輸送する事が出来ます。
2. Tire assemblies, inflated, unserviceable, damaged or above maximum rated pressureは輸送禁止、ただし、特別規定A59を満たせば、非危険物として輸送することができます。
3. Tire assemblies, serviceable, inflated to pressure not greater than their rated inflating pressure はNot restrictedで規制を受けません。

特別規定A59は、『使用不能もしくは破損しているTire assemblyは、そのタイヤが完全に減圧されていれば、本規則書の規制を受けない。Tire assemblyで使用可能なタイヤが装備されているもので、当該タイヤの最大圧力を超えて圧力が加えられていなければ、本規則書の規制を受けない。しかしながら、かかるタイヤは (バルブ・アセンブリーも含め) 保護カバーの如きものを使用して運送中の破損から保護されていなければならない。』と書かれています。

また、DGR 3.2.2.4.2には、『区分2.2のガス類は、下記に含まれている場合は、本規則書の適用をうけない。(c) タイヤで特別規定A59の要件を満たすもの』となっています。

上述の規定により、使用したTire Assemblyを輸送する時は、新品、中古品を問わず、また、使用可能、使用不可能も問わず、そのタイヤの最大圧力以下に減圧しておけば、( 0 PSIまで落す必要はありません) 非危険物として輸送して差し支えありません。

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