(アメリカ政府例外規定USG-13 (d) について)

Q.
アメリカ政府例外規定USG-13 (d) が良く分かりませんので解説して下さい。 (2004.8.9)

A.
アメリカ政府例外規定 USG-13 (d) は航空会社が守らなければならない危険物の搭載に関するルールが書かれています。

 先ず、USG-13 (d) の内容を説明する前に、次に列記した危険物はすべてこの例外規定の適用を受けませんので除外します。
『49 CFR 173.144 に定義されたその他の規制された物件 (Other regulated material)、第9分類の物質、放射性物質、交換部品として輸送される航空機のバッテリー、および本規則で危険であると考えられる物質または物件であるが、49 CFR 170-180に適合しないものを除いて. . . . .』
この中で、49 CFR 173.144 とは ORM-D Material と言い、Class 9 の物質の内、Consumer Commodity のようにその形式、数量或いは包装の点から輸送中に大した危険を呈しないもので、49 CFR 172.101 の表に ORM-Dと表示されているものとなっています。49 CFR 172.101 の表は簡単に言えば DGRの青いページに匹敵するような総合な危険物のリストです。それから、『本規則で危険であると考えられる物質または物件であるが、49 CFR 170-180に適合しないもの』ですが、49 CFR 170-180 とは米国の 49 CFR の全部の章を指しています。
この文章で言う「本規則」とはICAO/IATA の規則を指しています。従って言っている意味は、ICAO や IATA で危険物だといってもアメリカが危険物だと言っていないものは25kgのルールから除くと言う意味です。とても膨大な量ですから、例を挙げるのは困難です。従って、実生活では、ICAOやIATAが危険物と指定しているものはアメリカでも危険物と見られているであろうと推察し、大事を取って25kgルールを適用しています。
従って、USG-13 (d) で言っている内容は、冒頭に掲げた対象外となるもの以外の危険物を、下記 1) 2) 3) の状態で搭載する時には、net weight 25 kg 以上 (プラス 非引火性ガス net weight 75 kg以上、積んではならないと言うルールです。

1) アクセス不能な貨物室に搭載する場合、

2) アクセス可能な貨物室にコンテナ搭載する場合

3) コンテナ積載した場合を除き、貨物専用機のアクセス可能な貨物室にアクセス出来ない状態で搭載する場合。

なお、貨物専用機のみに搭載可能な輸送物は飛行中アクセスできるようになっていなければならない。と3) に追記があります
更に、貨物専用機で輸送する場合、次の物質は本例外規定から除外されるとあります。この規定はDGR 9.3.4 と同じです。

(i) Div. 6.1 で Flammable ラベルが付いていないもの

(ii) Div. 6.2 で病原学的もしくは病原性物質

(iii) Class 3 で、引火点が23度以上で、他の危険物クラスの定義に合致しないもの (注: Class 3 で PG III で subrisk のないものの事です)

平易な文章と例をあげて説明すれば、次のようになります。

航空機の下部貨物室、1 HOLD に対して 25 kg. の DG (適用除外の物を除き) プラス 75 kg の RNG を搭載することが出来ます。これが USG-13 (d) の (1) の解釈です。貨物専用機ならば、これに加えて、Main Deck 搭載の堅い壁 (solid wall) のある Main Deck Container 一つ一つの中に 25 kg の DG、プラス 75 kg の RNG を搭載することが出来ます。これが USG-13 (d) の (2) の解釈です。更に Main Deck の Pallet/Net に表面から見ることの出来ない埋められた状態 (inaccessibleな状態) での搭載ならば、Main Deck 全体として 25 kg のD


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