(オーバーパックの書類の作り方)

Q.
オーバーパックの書類の作り方
OVERPACKの場合の申告書と AWBの記載方法について不明な点がありますので、お教えください。

UN1263 Paint related materialが<br>
11A1180LOVERPACK USED x 1
201A119LOVERPACK USED x 1
21A119LOVERPACK USED x 1
201A115LOVERPACK USED x 1


の4つのOVERPACKの申告書で搬入されました。 しかし、AWBの個数は各包装物の総数の43 PCとなっていました。
現物の貨物は、スキッドと天板を使用して4つのOverpack で、 各包装物には CGO LABELが貼ってあり、Overpackの外側から、43 pc.全ての CGO LABELが確認できます。但し、国連容器のマーキングは見えるものと、見えないものとがあり、43 pc全てに 「INNER PACKAGES COMPLY WITH PRESCRIBED SPECIFICATIONS」 の文言がマーキングされていました。

この場合、AWBの個数の表記は4PCが正確で正しいと思いますが、43PCでもあながち間違いではないのでしょうか?

(各包装物のCGO LABELが見えなければ、OVERPACKの個数が、AWBの個数になると思うのですが)(2003.11.30) (2005.3.6)
A.
OVERPACK の外から CAO LABEL が全部見えると有りますから、閉じ込められた中の容器が外から見えない形式の「メクラ」型 OVERPACK でないと推察します。AWB は運送書類ですから、荷送人が、航空会社に全43 piece の運送責任を負わせたい時には、AWB の個数は 43 と記載します。これは原則的に、荷送人の自由です。しかし、航空会社には責任上、OVERPACKを解体して43個あるかどうかの確認が必要になって来ます。航空会社がOVERPACKを解体すると、危険物申告書との整合性が失われます。危険物申告書を43個になるよう作り直す必要が発生します。

荷送人が、AWB上の個数を 4 piece と記載する時は、SLAC 43 の意味ですから、43個届こうと、42個届こうと、44個届こうと、航空会社は運送責任を負わないと言う意味になります。送られている貨物が危険物ですから、個々の個数がSLAC と言う形式はあまり馴染みません。

外から中が見えない「メクラ」型 OVERPACK を作った場合には、通常 AWB の個数は Overpack の数とします。SLAC の状態です。荷送人は DGD で overpack の中の包装物がすべて規格にあっている旨の確認のために、第46版(2005年版) で変わったように“OVERPACK”とOverpack の外表面に記載し、中の包装物の完全性を保証します。航空会社は、運送責任上はAWB表記の4個を輸送物として捉え、危険物の輸送手順については危険物申告書の43個を把握して輸送します。(2005.03.06)

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