(DGR での「有効数字」は小数点以下 何位まで必要か?)

Q.
DGR での「有効数字」は小数点以下 何位まで表示すれば良いのでしようか? 良く分からないので DGR の項目番号を教えてください。
一例として、ここに比重 0.81 の引火性の液体 UN1993 が 1.3 kg あります。液体ですので、申告はリットル単位で申告しなければなりません。1.3 kg を 比重 0.81 で割って、リットルを算出すると 1.6049382….L と永遠に続きます。小数点何位で繰り上げ、切り捨てをすれば良いのですか? 申告は 1.6 L、1.605 L、それとも 1.7 Lと申告するのですか。ご教示ください。 (2022.9.30)
A.
有効数字は原則、切り捨てはしません。原則、繰り上げです。例の場合、1.6 L は間違いです。1.6049382….L は 1.6 Lよりも多いのです。一番正しいのは 1.605 L で、1.7 L も間違いではありません。

有効数字については、色々の場合がありますから、ご説明しましょう。

先ず、複数の危険物を一つの外装容器に収納する時 (同梱 All packed in one) の “Q値” の計算です。”Q値” は 1.0 を超えてはなりません。5.0.2.11 (g) (h) Notes: 2 に小数点第1位に繰り上げて申告書に記載するとあります。1.000001 も 1.0 より大きいので駄目です。少量危険物の項目 2.7.5.6 (e) Notes: 1 にも同じ規定があります。

国連規格容器のマークにも次の規定があります。6.0.4.2.1 (d) 項に 液体を収納する単一容器に小数点第1位で四捨五入した検査を通った比重を記載する。同 (e) 項に 液体を収納する単一容器に低い 10 kPa 単位に切り落とした水圧試験を通った水圧を記載する。

放射性物質のラベルに記載枠のある輸送指数 (Transport Index) は 10.7.3.3.3 に規定のあるとおり、輸送指数は小数点第1位に繰り上げて記入するとあります。TI 1.04 は 1.1 になります。

以上、必要に応じて、繰り上げ、四捨五入、切り捨ての注意が書かれているので、規定を守ってください。

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