(GROSS WEIGHT の取り扱い)

Q.
危険物の輸送を「総重量」(GROSS WEIGHT - 大文字の “G”単位) で行なう場合、危険物申告書に表示されている GROSS WEIGHT と、マスター AWB に表示されている GROSS WEIGHT はまったく同じでなければいけないのですか?

貨物の総重量なのだから、当然、同じ総重量になるのが当たり前と聞かされていますが、私の解釈では、総重量が異なることがある場合もあるのではないでしょうか。お教えください (2022.6.30)
A.
GROSS WEIGHT は IATA 危険物規則署の付属の Appendix “A” 語彙集 (Glossary) に次の記載があります。「GROSS WEIGHT とは輸送に供せられた包装物の総重量である。」(GROSS WEIGHT - The total weight of the packages as presented for shipment.)

また、TACT RULES BOOK の Section 1.5 TERMS (条件) に、「GROSS WEIGHT とは、包装材料、ブロッキング (blocking) などを含む貨物の総重量、また、必要とあれば、プラットフォームやスキッドの重量や特別なブレーシング (bracing) も含めた総重量である。」(“Gross Weight is the weight of the shipment including all packing, blocking, etc. Also including weight of platforms, special bracing, if required.”) とあります。

従って GROSS WEIGHT は輸送される貨物の総重量であって危険物申告書に記載されている総重量と AWB に記載されている総重量は理論的にも同じでなければなりません。混載貨物の場合は、HAWB に記載されている総重量と House Shipper の作成した危険物申告書に記載されている総重量は同じでなければなりません。容積重量は異なる場合がありますが、計測器で測られた実重量である総重量は同じになる筈です。

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