(危険物申告書 Figure 8.1.H – Example 4 についての質問です。)

Q.
第62版の危険物規則書のPage 752に掲載してある危険物申告書 Figure 8.1.H – Example 4 についての質問です。申告書の見本の下に、「Q計算には、最初の UN1950は省き、後の2品目だけでQ値を決める」と書かれています。何故、UN1950を省くのか、この理由を教えてください。UN1950はgross weightで規制されていますが、UN1950をQ計算から外したことにより、本当のQ値が1.0を超しているかも知れません。ご教授ください。 (2021.1.31)
A.
(1) 先ずはUN1950 Aerosols, non-flammable をQ計算から外した理由です。 LTD QTY の項 2.7.5.6 (e)を見てください。そこに、「Class 2は国連番号3点だけを除き、Q計算から省く」と書いてあります。

また、2.7.5.6 (f) の2番目の黒丸に「他の危険物と同梱する場合は、総重量が30kg Gを超えてはならない」と書いてあります。 従って、見本のFigure 8.1.H には総重量が“Total Gross Weight: 10kg G”と記載されているのです。もし包装物の総重量が30kg Gを超していたら、LTD QTYでの輸送は出来ません。また、8.1.6.9.2 Step 6 (d) を参照してください。「LTD QTYとして輸送する危険物の上限が 30kg Gと規則書の危険物リストの “H”欄に30g Gと書かれている場合、他の危険物と同梱するならば、Q値を表示した後に、完成した包装物の総重量を記載しなければならない。Figure 8.1.Hを参照のこと」と書かれています。

(2) 残りの2 品目はQ計算をします。

UN2653 0.3L/1.0L + UN2049 0.5L/10.0L = 0.35 = 0.4
従って、申告書に「Q = 0.4」と記載されています。.
もし、Q値が1.0を超えていたならば、その貨物はLTD QTYでは輸送出来ません。

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