(洗浄していない空容器の危険物申告書の書き方)

Q.
DGR 8.1.6.9.2 (b) に洗浄していない空容器の申告書の記載方法が書かれていますが、記載個所について、注釈 (Note) があるものの記載個所がハッキリしません。”first sequence” の前または後ろか、どこを指しているのか分かりません。内容的に “Quantity and Type of Packing” 欄に記載するのが適当と思いますが、”Proper Shipping Name” 欄に記載される例もあります。どの個所へ記載するのが適当かご教授ください。 (2020.10.31)
A.
DGR 8.1.6.9.2 (b) には「空で洗浄していない容器に危険物が残存している場合は、クラス 7 を除き、例えば、”EMPTY UNCLEANED” とか “RESIDUE LAST CONTAINED” の文言を、8.1.6.9.1 に示されている “first sequence” ( 1番目に記入した情報) の「前」か「後ろ」に記載しなければならない。数量の記載はする必要は無く、容器の種類と数のみを記載すればよい。」となっています。

更に、Note (注釈) があり、「 “first sequence” の前か後ろに EMPTY UNCLEANED またはRESIDUE LAST CONTAINED の記載に関わらず、この文言は、例えば、” 1 Steel drum, empty uncleaned” のように ”first sequence” の後ろに記載するよう勧告する。」と書いてあります。

容器が洗浄されていない状態で、注意の主体が容器の状態なので、Note で推薦しているように、” 1 Steel drum” (包装物) の後ろに記載する方が正しい記載位置です。しかし、正式輸送品目名の前か後ろに書かれていても、情報は正しく伝達されると思います。情報が誤解されずに正しく伝達されれば、どちらの記載方法も問題はありません。実際の作業面から考えると、正式輸送品目名の前か後ろに記載する方がより注意を喚起するとも思えます。あまり難しく考えないでください。真の目的は、正しい情報の伝達です。

[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.