(何故、リチウム電池を装置と同梱または装置に装着すると取り扱いが緩やかになるのですか?)

Q.
UN3480 Lithium ion batteries PI 965 Section II の場合、CAO搭載、定格容量の30%以下の充電率 (SoC) が決められています。ところが、UN3481 Lithium ion batteries packed with equipment PI 966 Section II (装置と同梱) もしくは UN3481 Lithium ion batteries contained in equipment PI 967 Section II (装置に装着) の場合は、旅客機搭載が許され、30% SoCも適用になりません。何故ですか? (2020.5.31)
A.
包装基準 PI965 を用いてリチウム電池を単体で輸送する場合は、リチウム電池が複数個隣り合って梱包されていますいわゆる密接状態です。 1個のリチウム電池が熱暴走すると瞬く間に全量が発火します。包装基準 PI 966 (装置と同梱)、PI 967 (装置に装着) を用いて輸送する場合は、PI 965の場合と異なり、密接して他のリチウム電池が梱包されていません。仮に同梱もしくは装着されているリチウム電池が熱暴走を起こしても、すぐ隣にリチウム電池がありませんから事故の可能性は激減しています。これが取り扱いの異なる根拠です。

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