(腐食性物質の Table 3.8.A の見方を教えてください。)

Q.
第8分類 腐食性物質の包装等級を決める Table 3.8.A の見方についての質問です。 この表はどのように読むのですか? 包装等級を定めるには、接触時間 (Exposure Time) と 観察時間 (Observation Time) の両方を見なければいけないのですか? 例えば、接触時間が 2分で、観察時間10日で不可逆的な損傷が見られた場合、接触時間が 2分なので、この物質はPG I、しかし観察時間が10日なので、PG II もしくは PG III になってしまい、どう決めるのですか? より危険度が高いPG I を採用するのですか? 教えてください (2020.1.31)
A.
Table 3.8.A を解釈するには、接触時間 (Exposure Time) と観察時間 (Observation Time) の両方を考慮に入れます。 貴方が取り上げた接触時間2分と観察時間10日の仮定は現実的ではありません。 もし僅か2分の接触時間で不可逆的な損傷が生ずるならば、そのような物質は10日も待つ必要はありません。 そのような物質であれば、数秒で損傷に接することが出来るでしょう。 Table 3.8.Aを読む基本原則は、短い接触時間で不可逆的な損傷を生ずるならば、その物質の危険度は極めて高くPG Iとなり、もし長い接触時間を経て、長い観察時間の後、損傷が見られるようならば、危険度は低くPG IIもしくはPG IIIとなると読むべきです。

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