(何故,毒性物質の3文字コードは RPBなのですか?)

Q.
危険物に使われているIATAの3文字コードに興味があります。危険物について、ほとんどの3文字コードは “R” で始まっています。これは、1956年にIATAの危険物規則書の第1版が刊行された時の正式名称が Restricted Articles Regulations (制限物品規則書) だったので、頭文字をとって “R” を頭に持って来たと聞いています。今は Restricted Articles ではなく、Dangerous Goods と呼び方が変わりました。何故、”R” を”D” に置き換えないのですか? また、何故、毒性物質 (Toxic substance) が RPBなのですか? (2019.9.30)

A.
1953年に国連が危険物輸送の安全性を保つための規則を作るべきと提唱して、航空会社の有志と英知を合わせ、三年の歳月をかけて1956年に Restricted Articles Regulations 1 st Edition (制限物品規則書第1版) を発刊しました。その時に定めた3文字コードの頭に Restricted の”R” を持って来たのです。以後、Restricted ArticlesはDangerous Goods に呼び名が変わりましたが、コンピューター時代に入っていましたし、”R”を”D” に置き換える費用も高額なので、そのままにしました。二番目と三番目の文字は、例えば Flammable Liquidが RFLのように、分類の名称の頭文字です。

毒性物質のRPBについては、当時、毒性物質は Poisonと呼ばれていましたので、2番目の文字はPoisonの”P”を用いました。また、当初、毒性物質は3等級に分かれていましたので、それぞれRPA、RPB、RPCとコードが付けられていました。後に、RPAは毒性ガスとしてRPGに昇格しRPAは消滅、RPCは非危険物に落ちて、消滅しました。結果、RPBだけが残り、そのまま今日も使われている次第です。Poisonの ”P” を現在の呼称 Toxic の ”T” に直ずには高額な費用が掛かりますので、そのままにしてあります。


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