(リチウム・イオン電池で作動する温度調節装置の質問です。)

Q.
或る荷送人が医学的な標本を 60 Wh のリチウム・イオン電池の Battery Packで作動する温度調節装置で送りたいと言っています。温度調節装置は輸送の全行程で作動し続けるそうです。どのような点に気を付けるべきでしょうか、ご教授ください。
 (2018.11.30)

A.
3点ばかり重要なチェックが必要です。

1)バッテリー・パックの中に入っているリチウム・イオン単電池 (セル) の数と、それぞれの容量を調べてください。この装置は PI 967 Section II の規定に従って輸送されますから、セルの上限は 20Wh です。セルとバッテリーは国連の Manual of Tests & Criteria, Part III, Subsection 38.3 の試験に合格していなければなりません。試験は DGR 3.9.6.2.1 (a) に書かれていますが、Revision 3 Amendment 1 又はそれ以降のRevisionでの試験に合格していなければなりません。また、セル1個でバッテリーを構築している場合は、バッテリーとしてではなく、セルの試験を受けなければなりません。 製造については、3.9.2.6.1 (e) にあるように品質管理プログラムの下で製造されていなければなりません。
第60版のDGRから、3.9.2.6.1 (g) が加わり、”Test Summary” (試験の要約)の提出が2019年1月1日より義務付けられます。2020年1月1日から必須になります。

2) 作動されている温度調節装置から危険な程度の熱が出てはなりません。また、装置から電磁波が出て、航空機にシステム障害を起こすようなことがあってはなりません。

3) 温度調節装置から運航の邪魔になるようなブザー音、ストロボの光を発してはいけません。


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