(混載貨物の危険物申告書のページ数の書き方)

Q.
混載貨物の危険物申告書が複数ある場合、マスターAWB単位でPage 1 of …、Page 2 of …と書くのでしょうか? 1件の混載貨物に複数のハウスがあり、それぞれ危険物が収納されている場合、危険物申告書はハウスごとに作製されていますが、この場合、ページの記載は混載ごとに 1 of 1と作成するのでしょうか? それとも、マスター単位でTOTAL枚数を考えるのでしょうか? (2010.2.28)
A.
危険物申告書は混載業者が作るものではなく、あくまでも本当の荷送人、即ち、House AWBのシッパーさんが作成し、署名しなければなりません。

実務的には、白紙の申告書用紙にあらかじめHouseシッパーさんの署名を頂いて置いて、混載業者が作っているかも知れませんが、これは規則に則っていません。 従って、規則の上では、Master AWBの番号も判らない段階でHouse AWBのシッパーさんが作成して混載業者に貨物と共に渡して発送を依頼するわけですから、申告書に記載されるAWB番号は判っていたとしてもHouse AWBしかない筈です。従って、Page 1 of 1はHouse AWB単位で付けられます。 危険物申告書は本来、混載業者や貨物代理店が作成するものではありませんから、Master AWBが記載されている筈がないのです。

危険物申告書にMaster AWB番号が入っているのは、明らかに本来の荷主さんではなく、混載業者もしくは貨物代理店が作成した『疑問』の申告書です。しかし、実社会では 99% の申告書はHouse AWBのシッパーさんから白紙の申告書にサインを貰って置いてから、混載業者が内容を打ち込んでいます。サインはHouse AWBシッパーさんのものですが、作成した人は混載業者です。実社会で、キチンとHouse AWBのシッパーさんが自分で作っている申告書が少ないのは、荷送人の意識不足で、嘆かわしいことです。

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