(USG-13とDGR 9.3.4について解説してください。)

Q.
2017年6月20日にDGR 58版の追補版が出ました。その中に含まれている、アメリカ政府例外規定USG-13の改訂により、EngineとMachineryの新しい国連番号UN 3528とUN 3529が25kgルールやCAO搭載の際の接近可能要件から免除されました。しかし、IATA DGR 9.3.4 “貨物機への搭載” の項は改訂されていません。どうしてなのでしょうか? 実際の取り扱いはどうしたらよいのでしょうか? ご教示ください。 (2017.6.30)

A.
第58版の規則書で UN ICAOの2017年/2018年版「技術指針」の改訂を受けて、UN3166からEngineとMachineryを分離させ、VehiclesのみのUN番号と限定しました。結果、UN3166 Vehiclesは燃料の如何を問わず Class 9のまま不変です。

Class 9 は DGR 9.4.3の規定でも、USG-13の規定でも貨物専用委搭載の場合、アクセス可能とする制約は従来同様、免除されています。ところが、UN 3166から排除されたEngineとMachineryは使用する燃料によりクラス分けが実施され、引火性液体を燃料とするEngine/MachineryはUN 3528 Class 3に、引火性ガスで作動するEngine/MachineryはUN 3529 Division 2.1となりました。分類が変わってしまうので、種々の修正が必要となり、特別規定SP A208を挿入し、2017年3月31日まではEngine/Machineryを引き続き、UN 3166 Class 9として出荷しても良いと言う救済措置を取りました。

ところが、アメリカ大統領の交代により、トランプ新大統領が大統領命令を頻発し、本件審議も遅れていました。この度、ようやくUSG-13を改訂し、問題となっていたUN 3528もUN 3529もUSG-13の免除物件に含めたので、貨物機でのアクセス可能要件も免除になりました。ところが、USG-13は免除になっても、DGR 9.3.4は今回のDGR追補版に含まれていませんので、UN 3528 Class 3 のEngine/MachineryとUN 3529 Division 2.1 のEngine/Machineryはまだ、貨物機搭載の場合はアクセス可能の要件を満たさなければなりません。DGR 9.3.4がUSG-13と同様に改訂されるまで、UN 3528/UN 3529を貨物機に搭載する時には、DGR 9.3.4.1 (a) に規定されている等級Cの貨物室に搭載するか、DGR 9.3.4.1 (c) に従い、アクセス可能の状態で搭載しなければなりません。


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