(ご遺体の貨物にULD最低ピボット運賃 (ULD minimum pivot weight) を割り当てられますか?)

Q.
棺に収納されたご遺体の輸送についての質問です。TACTの規定によれば、ご遺体には品目分類賃率 (Commodity Classification Rate - Class Rate) が適用されますが、賃率適用重量 (Chargeable Weight) はどうやって決めるのですか? 単に実重量と、寸法を測って得た容積重量を比較してより重い方を採用するのですか? それとも、棺だけが搭載されているパレットの場合、ULD Minimum Pivot Weight (ULD 最低適用重量) を適用して良いのですか? 故人の尊厳を守るため、通常、棺はパレットを占有し、搭載出来ても他の貨物を同じパレットには載せません。航空会社は、ご遺族にULD最低ピボット運賃を請求しても良いでしょうか?  (2017.1.31)

A.
良い質問です。荷送人が航空会社に搭載の簡便さのために、航空会社のパレットの提供を求めた時にはULD賃率が適用になります。しかし、この場合、ご遺族が航空会社のパレットを要求している訳ではありません。答えは、従ってULD最低ピボット運賃を請求する訳には行きません。荷送人がパレット一枚占有したいと言っていれば別です。航空会社は棺の載っているパレットに他の貨物を積載して構いませんが、故人の尊厳を守り決して棺の上に他の貨物を載せてはいけません。

賃率適用重量は、品目分類賃率の規定に従って、棺の実重量か、容積重量の何れか重たい方になります。

通常、航空会社は棺に隣り合わせて他の貨物を同じパレットに積み付けます。航空会社は決して、棺の上に他の貨物を載せるような事はしません。結果的に、パレットにまだ貨物を載せるスペースがあったとしても、ULD最低ピボット運賃を課することは規則上出来ません。航空会社がご遺族と交渉することは自由ですが、断られた場合、航空会社の主張する要求の根拠が無く、 ULD最低ピボット運賃を請求することは出来ません。


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