(6HA1の複合容器でガス抜きの小穴が空いている容器を危険物に使用出来ますか?)

Q.
船舶輸送の試験証明書のついた複合容器 6HA1の外側の鋼鐵ドラムにガス抜きの小穴が空いています。船舶輸送の容器検査証明書に水密試験は30kPaまで大丈夫だったと記載があります。シッパーはプラステイックの内容器に危険物を充填してから、容器を減圧する必要があり、小穴は減圧の為の穴で不可欠であると言っています。もしプラステイックの内容器が破損した場合には、内容物が小穴から流出する可能性は無きにしも非ずと言っています。この6HA1は航空輸送出来ますか? (2015.12.31)

A.
駄目です。絶対に許されません。DGR 5.0.2.13.2 “Venting” (通気)の項に「内容物から発生するガスの内圧を減少するための通気口が施されている外装容器の航空輸送は、本規則で別段の規定のないかぎり、許されない。」とありますように、通気口が許されている容器には、UN1845ドライアイスの入っているすべての容器 (包装基準PI 954) とUN1977 Nitrogen, refrigerated liquidやUN1963 Helium, refrigerated liquidのように包装基準PI 202のOpen Cryogenic Receptaclesを使用した場合に限定されます。DGR 5.0.2.9には、液体を収納する容器は漏洩することなく、内外の気圧差が95kPaであっても内容物を保持出来なければならないと規定されています。

更に、DGR 6.2.17 “Composite Packaging” (複合容器) の規格には通気口を認めた記述はありません。また、DGR 5.0.4.2 “航空輸送で通常遭遇する状態 - 気圧) には、巡航高度で25kPaから75kPaまでの気圧差を体験するとあります。これは、航空輸送の場合の通常なのです。小穴から中身が漏れてしまってはなりません。


[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.

iata Tozaisha  ʪ§ IATA DGR ߥʡ