(5.0.4.2 と5.0.4.3は貨物についてのみ触れています。旅客はどうなのですか?)

Q.
DGR 5.0.4.2 –『気圧差』とDGR 5.0.4.3 -『振動』は貨物室もしくは貨物にしか触れていません。客室および旅客に対する影響はないのですか? 客室に対する影響を教えてください。 (2015.11.30)

A.
進歩した現代の航空機、特にジェットエンジン機になってからは、客室のあるアッパーデッキ (上部甲板) は勿論の事、手荷物や貨物・郵便物が搭載されるロアーデッキ (下部甲板) とも気密構造になっています。30,000フィートの巡航高度の機外の気圧は 26kPa ですから、機体が破裂しないように、機内の圧力を76kPa程度に減圧します。古い形式の初期のジェット機の場合、下部貨物室の後方は気密室になってなく、外気がそのまま貨物室内の気圧になっています。

また、南アメリカ、アフリカ、旧ソビエトロシア諸国では、貨物室がすべて、気密室構造でない航空機が飛んでいます。輸出先によって、積み出された貨物がそのような航空機で運ばれる事も考慮に入れて、包装の万全を期さなければなりません。旅客の皮膚は101.3kPaの通常大気圧に順応した毛穴が開いてしまうので、また、機内の空気はエンジンから取り入れた湿度の低い空気を使用しているので、クリームを顔に塗ったり、水を飲んだりして水分を補給する必要があります。振動についても、同様、人は加速度をシートベルトなどによって対応しています。

離陸する時は、背中が椅子に押し付けられるようになり、着陸の時は、前にのめるような感じになります。人は自分で調節をしますが、貨物には充分なクッション材を入れておかないと、箱の中で瓶がダンスする結果を招いてしまいます。加速度は、プロペラ機でもジェット機でも同様に人と貨物に加わります。


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