(ジェリー状のバッテリー液の入っているバッテリーで質問があります。)

Q.
バッテリーについて、おおまかに防漏型(ドライ)バッテリーと非防漏型(ウェット)バッテリーがあるのは言わずと知れており、どちらも腐食性物質ではありますが、取扱いとしては、防漏型は非危険物であり、非防漏型は危険物に該当する事も分かります。

しかし、最近では非防漏型バッテリーの中でも防漏型(中身がゼリー状)の物と非防漏型(中身が液体状)の物があるそうです。そこで質問です、非防漏型バッテリーの中の防漏型(ゼリー状)の物は非防漏型として判断すれば良いのでしょうか?それとも、防漏型として判断すれば良いのでしょうか?それに伴い、防漏型=ドライバッテリーそして、非防漏型=ウェットバッテリーという考え方は正しいのでしょうか? (2010.3.31)
A.
ジェル状のバッテリー液に関して、規則書第50版と第51版の違いは取扱いの章で9.3.15.3の文章がより詳しくなったのと、ジェル・タイプのバッテリーに関するNoteが削除されている事です。また、旅客の携行手荷物の章で2.3.2.2の同様なNoteとTable 2.3.Aの同様なNoteも第51版では削除されています。

ジェル状のバッテリー液の入っているバッテリーはあくまでも 『液状のバッテリー液の入っているバッテリー』 の部類に属しますが、特別規定A67の適用によってUN2800 Batteries, wet, non-spillableに該当せず、Not Restricted (非危険物扱い) になると言う事です。SP A67にはPI 806の条件を満たしているものはNot Restrictedとなると記してあります。

お答えとしては、gel type batteriesがwet, non-spillableのバッテリーの一種である事には変わりはありませんが、SP A67で免除されていると考えて下さい。防漏型=ドライバッテリーそして、非防漏型=ウェットバッテリーという考え方は大変間違っています。正しくありません。ドライバッテリーは乾電池で、ウェットバッテリーは蓄電池です。ウェットバッテリーには非防漏型と防漏型があり、防漏型の一種にジェル状のバッテリー液の入ったものがあると言う事です。SP A67を満たさないジェル・バッテリーは危険物になります。

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