(国連規格の容器に、丸に u n と縦に入れないで、横に大文字で UN と記載されていても良いのでしょうか?)

Q.
国連規格の容器の記号ですが、丸に u n のマークではなく、横に大文字の U N と記載されている容器も国連規格の容器と認められるのでしょうか? (2015.5.31)
A.
UN 容器の規格記号ですが、金属の容器に丸の中にu nの文字を縦に打ち出すのは技術的に困難なので、6.0.4.2.1 (a) の最後に書いてあるように大文字の UNを横に並べて打ち出して良いとしたのです。

6.0.4.1 の下の Note にありますように、手書きの国連規格記号は認められませんが、全部のマークが印刷もしくは 打ち出されていなくとも、一部がゴム印とかであっても認めると緩和されました。その場合、搬入時に航空会社の受託で真偽が疑われ、引っかかることがあります。 搬入する社員もしくはトラックの運転手に、国連容器を購入した時に容器のメーカーから提供を受けた国連容器の試験証明書の写しを持たせて、航空会社と不必要な悶着を避けるように事前に手を打っておく必要があります。この Note と 6.0.4.2.1 (a) を拡大解釈して 4G の容器に UN 4G/X 100/S/15/J 1234と丸の中にu nで 無くUNと横に大文字で印刷されたものも見かけますが、いずれも、容器の試験証明書を見れば真偽は見分けられます。

航空会社は最終的な諾否を決める権限を持って居ますから (1.2.4 (a), (b), (c))、通常でない容器規格が記載されている容器を搬入する時は、必ず容器の試験証明書の写しを搬入者に持たせることです。 容器の試験証明書の記載と実際の容器の規格マーキングが合致していれば、本物の国連容器であることが実証されます。

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