( 規則書で引用されているHOLDとCOMPARTMENTの違いを教えてください。)

Q.
DGR 9.3.13では Polymeric beadsは inaccessible hold (接近できない貨物室) に100kgを限度、DGR 9.3.14.3では毒物と食べ物は same compartment (同一の貨物室) に搭載しないとあります。HOLD とCOMPARTMENTは日本語にすると、どちらも「貨物室」で区別が分かりません。具体的に教えてください (2014.10.31)
A.
通常の中型・大型航空機には大きなHOLD、HOLDの中を仕切ったCOMPARTMENT、COMPARTMENTの中を分割したBAY (またはPOSITION) とSECTIONがあります。危険物規則書ではHOLDとCOMPARTMENTが使われています。HOLDとは、床、天井、四方の壁で仕切られた空間を指します。貨物専用機の場合、機体の上部、すなわち、主甲板 (Main Deck) に前から後ろまでの広くて大きなHOLDが一つあります。機体の下部(LOWER DECK)に前と後ろの二つのHOLDがあります。前のHOLDをFWD HOLD、後部のHOLDをAFT HOLDと言います。FWD HOLDは仕切りなしに、FWD HOLDの前の部分を FWD 1 COMPARTMENT、FWD HOLD の後ろの部分をFWD 2 COMPARTMENTと言います。AFT HOLDにはCOMPARTMENTが仕切りなしに3ヶ所、前から順に、AFT 3、AFT 4、とBULK COMPARTMENTがあります。BULKのみバラ積み貨物室です。

規則書には出て来ませんが、COMPARTMENTでコンテナ/パレット化されている個々のコンテナ/パレット搭載位置をBAY もしくは POSITIONと言い、コンテナ/パレット化されていないバラ積みCOMPARTMENT (例: BULK COMPARTMENT) の中の搭載位置をSECTIONと言います。

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