(プラステイックのジェリカンと鉄のドラムに凹みが出来てしまいました。原因は何故でしょうか?)

Q.
液体の危険物をプラステイック・ジェリカンと鋼鉄のドラム缶 (両方とも単一容器) に入れて航空輸送を行なったところ、底板のつなぎ目に近いところのドラムの胴体が凹んでしまいました。胴体に傷もなく、何かがぶつかった形跡もありません。綺麗に凹んでいるのです。幸い、中の薬品は外にこぼれることなく、無事でしたが、航空会社は飛行中乱気流に遭遇した記録もなし、ドラム缶は貨物室内でシッカリと固縛されていたと言っています。航空会社は、ジェリカンとドラム缶が所定の国連の容器試験で 95 kPa の内外圧力の差に耐え得る規格に合格していないのではないかと言っています。当方としては、減圧されている貨物室内の気圧差で生ずる凹みなら、ドラムの胴体は膨らむ筈で、凹まないと思います。一体原因何だったのでしょうか? (2014.8.31)
A.
ジェリカンとドラム缶が国連容器の規格である95 kPaの内外圧力の差に耐えられるような構造と強度になっているのか確かめる必要があると思います。先ずは、検査証明書を取得してください。凹みの原因の究明は、物が接触した傷もなく、衝突の痕跡もないので、気圧差がほとんどの原因と思いますが、一つ一つ潰して行かなければ、分かりません。

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