(ドライアイスで冷却しているUN 3373 のラベルと書類に付いての質問です。)

Q.
ラベルに関しては、UN 3373の文字の入ったダイヤモンド型のマークを付けることは理解できます。DGR 4.2 のD欄は空白になっていて Div. 6.2 の危険性ラベルは必要ないと受け取れます。しかし、DGR 7.2.3.7 Class 6 の項に「主たる危険性のラベル(7.3.15) に加えて、区分6.2の病毒を移しやすい物質の包装物には内容物の性質により必要とされる他のラベルも貼られていなければならない」と書かれていて、Div. 6.2の危険性ラベルは貼ることになっています。ドライアイスが使われている場合は、Class 9の危険性ラベルとドライアイスの明細が包装物に書かれていなければなりません。書類に付いては、PI 650はDGD不要となっています。PI 954は相手が危険物の場合は、DGD が必要になるとあります。UN 3373は危険物です。一体どちらが正しいのですか? DGDは作るのですか、作らないのですか?  (2014.8.31)
A.
PI 650に、規則書にある他の要件はすべて適用しないとあるように、DGR 7.2.3.7 はUN 3373には適用しません。従って、Div. 6.2の危険性のラベルは不要です。包装物には、UN 3373と入ったダイヤモンド型のマークとClass 9 のラベルを貼り、ドライアイスの明細も書いてください。Div. 6.2の危険性ラベルは不要です。危険物であるUN 3373を冷やしていても、UN 3373 にはDGD を作らないのですから、ドライアイスを入れてもDGDは不必要です。AWBにPI 650 で要求されているUN 3373に関する事項とドライアイスの明細を記入してください。

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