(地表輸送の少量危険物と航空輸送の少量危険物の質問です。)

Q.
11月30日のよくある質問に次の回答があったことに関連した質問です。11月30日の回答は、次のようなものでした。

『図7.2.Aに見本として示されているのは10LのAcetyl Iodide UN1898の輸送の際の荷姿です。空港まで地表輸送の規則のLTD QTY扱いで輸送されて来たものです。従って、地表輸送用の”Y”の文字が入っていないLTD QTYのマークが付いています。ロンドンから空輸されるに当たり、DGRの危険物リストを見ると、航空ではLTD QTYの最大正味量は0.5Lです。10Lを輸送するにはCAOのPI 855の国連容器が必要だと分かります。従って、荷送人の代理人はロンドン空港で国連規格のCAO輸送物に梱包をやり直します。航空輸送における通常の条件 (気圧差要件、温度差要件並びに振動に耐える状態) に包装を整えます。図7.2.Aに示されているように航空輸送に必要なすべてのマークやラベルを付けます。個人的には、地表輸送用の”Y”の文字のないマークは混乱と誤解を避けるため剥がした方が良いと思います。

もし、航空輸送の規定にもLTD QTY制度がある場合には、荷送人もしくは荷送人の代理人が地表郵送用の包装を航空輸送用の包装にやり直す必要があります。航空輸送にはDGR 1.3.1.4; 1,3.2 (e)と5.0.1.9に記述されている航空輸送に係わる追加要件があります。航空輸送用に包装をやり直したら、”Y”の文字を書き込みます。”Y”の文字があると言うことは、航空輸送に適していると言う意味です。”Y”の文字が入っていないものは地表輸送用ですから、航空輸送は出来ないと言う意味です。

UN 0012 Cartridges, small arms のように地表輸送にはLTD QTY 制度がありますが、航空輸送ではUN 0012にはLTD QTYはForbiddenになっています。注意をしてください。』

そこで、質問ですが、もしUN 1898 Acetyl iodideが0.5Lであった場合、LandとAirの両方を利用して、最終目的地まで輸送する場合、梱包上にはYの文字のあるマーキングとYの文字のないマーキングの両方を貼るのでしょうか?  (2013.12.31)

A.
AirとLandのインターモーダル輸送の場合は、あらかじめ航空輸送に適した容器を使用し、航空輸送要件をすべて満足させた包装を施し、Yの文字のあるLTD QTYのマーキングを付けて輸送します。

UN 1898 Acetyl iodide が0.5Lであれば、Land もAirも少量危険物で輸送出来ますが、航空の場合は航空輸送要件 (DGR 5.0.1.9及び1.3.1.4並びに1.3.2 (e))の全ての要件を遵守しなければなりません。これらの航空輸送要件を守っているからYの文字の入ったマーキングが付けられるのです。Yの文字の入っていない容器は、内装容器の規格も数量規定も守っていないのですから、そのままでは航空輸送は出来ません。Yの文字の入っていないマーキングの付いている容器は航空輸送要件を満たしていないのです。

航空から地表へのインターモーダル輸送は可能ですが、その逆は出来ません。空港で航空輸送要件を満たす作業を行い、Yの文字の入ったマーキングを施せる容器に入れ変えない限り航空輸送は出来ません。


[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.

iata Tozaisha  ʪ§ IATA DGR ߥʡ