(旅客が手荷物として許されるアルコール飲料は一人5Lですが、封が開いているものでも良いですか?)

Q.
DGR 2.3.5.7にアルコール飲料は、旅客一人当たり、アルコールの量で24%以上、70%以内で、5Lを越さない小売の容器に入っているものを5Lまで、預託手荷物、もしくは機内持ち込み手荷物、もしくは身につけて搬送してよいとなっていますが、栓の開いているものでも構いませんか? 航空会社によっては栓の開いているものは駄目だと言う会社があるようです。 (2012.7.31)
A.
ICAO/IATAの危険物を旅客手荷物として搬送する規則では栓が閉まっているか開いているかは問うてはいません。危険物規則とは異なるテロ対策の規則として、特にアメリカ路線では、旅客が機内に持ち込める液体の限度は旅客一人当たり透明なビニールに入れることが条件で液体100mLまでとなっています。しかし、この限度は危険物規則ではなく、テロ対策の保安規定です。

栓を開けたアルコール飲料の瓶を預託手荷物として預ける場合は、当然のことですが、スーツケースの中で零れないように、キチンと栓をしなければなりません。飛行機の中で飲む飲み物は、通常、客室乗務員に頼んで航空会社が準備した飲み物を飲みますので、アルコール飲料の栓は通常開いていませんが、開いているから持ち込めないと言う危険物規則はありません。テロ対策については、各航空会社が必ずしも、同じレベルで実施しているわけではないので、各々の航空会社に問い合わせてください。

[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.