(UN 3077, UN 3082, UN 3334, UN 3335はすべてPAX/CAOとも制限数量が正味量 (net) で表示されているのに、LTD QTY だけは30kg Gと総重量表示になっています。何故ですか?)

Q.
環境汚染物質(UN3082/UN3077)の1包装物あたりの限度量に関し、PAX/CAOは共に正味量で制限しているのに対し、なぜ少量危険物のみはG表示の総重量制限としているのでしょうか?Aviation regulated liquid/solid n.o.s.(UN3334/UN3335)も同様にPAX/CAOは正味量制限なのに対し少量危険物のみがG表示の総重量制限であるのに気づきました。もともと、総重量制限(G表示制限)は物品(Article)が対象と考えていましたが、これら物件をPAX/CAOは正味量制限・少量危険物のみ総重量制限としている訳を知りたく疑問に思っております。

これらは、ID8000 Consumer commodityの少量/PAX/CAO全てをPI Y963としたインターモーダル輸送に対する国連見解と通じる何かがあるのでしょうか。併せて少量危険物に見るインターモーダル輸送に対する国連見解についても再確認したいのですが、従来少量危険物は航空輸送だけに認められた形態であり、インターモーダル輸送が出来なかったが、新しい少量危険物マークを設ける事により、少量危険物についても、少量危険物のまま航空輸送だけでなく他輸送モードとの複合輸送を認めた。これによりID8000は特段の恩恵を受ける事となり、従来航空から他輸送モードへの切り替え地点でそれぞれの危険物質に分類し申告し直さなければならなかったのが、ID8000 Consumer commodityのPSNのままY963として他輸送モードとの複合輸送が可能となったと理解しています。正誤確認及び更にアドバイスがあればぜひお願いします (2012.6.30)

A.
国連のModel Regulation, 海上輸送のIMDG、陸上道路輸送のADRとも、LTD QTYは航空の専門的輸送方法で、国連の規則から言うと、内装容器の最大許容数量5kg (UN3077) と5L (UN3082) しか決まっていません。航空のICAO TIで包装物1個のGrossが30kgと決まっています。近年、IMDGもADRも30kg Gを取り入れていますが、IMDGとADRの俗に言う「青いページ」には内装容器のmaxしか掲載されていません。30kg GはLTD QTYの規則を書いたチャプターにLTD QTYの一般条件として書かれています。


因みにUN3334とUN3335はIMDGやADRでは非危険物です。航空のICAO TIの場合は、LTD QTYを使用すれば内装容器5kgもしくは5Lで外装は30kg Gとなります。
従って30kg Gは航空の場合のルールをそのまま、IMDGとADRに移したに過ぎず、大きな意味はありません。


なお、ID 8000を各危険性クラスに分割して申告しなければならない不便さを解消するため、ダイヤモンドにレターのYを組み合わせたLTD QTYのマークを考案し、特別な包装基準Y963を導入して、分割申告しないでインターモーダル輸送が可能になるようにしたのです。ID 8000の問題が無ければ、ダイヤモンドにYのマークも生まれなかったと思います。


[閉じる]


Copyright (C) 2003  Kinoshita Aviation Consultants All rights reserved.

iata Tozaisha  ʪ§ IATA DGR ߥʡ