(貨物の上面にUN番号、PSNと危険性ラベルがあり、側面にCAOと矢印ラベルがあります。シッパーさんに全部側面に書いてほしいとお願いしましたら、そのような規定はないと言われました。貨物の積み付け上、困っています。)

Q.
貨物の上面にUN番号、正式輸送品目名、危険性ラベル、荷送人と荷受人の名称と住所があり、側面にCAOラベルと矢印ラベルがあります。積み付ける際に、重ねて積みますので、必要事項と危険性ラベルが見えなくなってしまいます。すべて側面に付け直してほしいとお願いしたところ、上面にしてはいけないとの規定は明記されていないと断られました。何かよい方法はないでしょうか? (2012.3.31)

A.
困ったシッパーさんですね。ラベルやマーキングがすべて同一面にあれば、ご自分の貨物が速やかに遅滞なく運ばれるのですが、ご自分のわがままがご自分の損になるのをご理解されていないのですね。世の中には色々な気難しい人がいるものです。確かに規則には輸送物の上面に書いてはいけないと言う規定はありません。しかし、常識的に言って、輸送物は重ねてパレット、コンテナなどに積まれ、航空機に搭載されます。ラベルやマーキングを上面につけないのは規則と言うよりも常識です。上面に貼ってはいけないとは書いていないと言われるシッパーさんの非常識さを疑います。ラベルやマーキングが見えないので、ご自分の貨物が迷子になっても構わないと言うことではないと思いますが。

Label を貼る位置については、DGRの7.2.6.2.1から7.2.6.2.5に書いてあります。また、CAOのラベルは7.2.6.3に危険性のラベルと同じ面に貼らなければならないとmustの言葉を使って規制しています。理想的なのはDGR Page 601にある輸送物の荷姿を描いたFigure 7.2.Aです。マーキングとラベルが一つの側面に全部書かれて貼られています。

そのシッパーさんは私共の講習をお受けになられたら、落第しますね。シッパーさんは貨物を出す人、我々は運ぶ人、どうしてもシッパーさんが強くなりますが、わがままを通してよいとは思いません。シッパーさんに貨物は段積みされますので、上面にお書きになったり、ラベルを貼られたりすると、貨物が行くべきところに行かず、迷子になるかも知れませんので、ご自分の利益のために、すべて側面に貼って書いて頂けませんか? とお聞きしてみたら如何でしょうか? 確かに上面に貼ってはいけないとルールはありません。しかし、これは常識です。常識まで規則に書かなければならないほど、わが国のシッパーさんは常識が無いのでしょうか。嘆かわしいと思います。


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